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JiLL-Decoy association JiLL-Decoy association JiLL-Decoy association
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ジャズをキーワードに12個のコンセプトに基づいた番組を高音質かつ臨場感あるサウンドでお届けする完全無料のインターネット・ミュージック・ステーションであるJJazz.Net。4月14日に渋谷JZ Bratで開催されたJiLL-Decoy association(ジルデコ)のニューアルバム『Lovely』のリリース・ツアー・ライブ「Lovely Cafe Lounge」を、エンジニア/ミュージシャンである山田ノブマサ氏がPreSonusモバイル・レコーディング・システムで収録し、期間限定でオンデマンド・ストリーミング配信。一連のワークフローがもたらす新しいライブ録音の可能性を、JJazz.Netを運営する株式会社シナジーのチーフ・ディレクター樋口氏と、iTunes Jazzチャート急上昇中のジルデコに独占インタビュー。

   
 

—— 第一線のレコーディング・エンジニアが出張録音に来られたことをどう思われましたか
ジルデコ:生演奏のご理解があるレコーディングエンジニアさんが、レコーディングスタジオを飛び出してライブ現場に来ていただけるのはライブを中心に活動している自分たちにとってはとても嬉しい事です。スタジオレコーディングではどうしても伝える事が難しい空気感やライブ独特の緊張感、そして会場の一体感から生まれるサウンドがあります。そんなサウンドが記録される機会が増えれば良いな、と願っていた矢先に山田さんに出向いて頂いたのでラッキーでした。

—— 仕上がった音や音質に関して
ジルデコ:ライブで演奏している時のイメージ、臨場感や熱が伝わる音にして仕上げて頂いたと思います。ミックスチェックの現場に居合わせたのは、その時のライブに立ち会った方だけでしたので、「この後が盛り上がるんだよね」や「ここがぐっとくるんだよ!」など、ライブ中の思い出(反省等含む)など話しながら異様に盛り上がり楽しい現場でした(笑)

JiLL-Decoy associationヴォーカル:chihiRo

 山田さんご自身がドラムなどいろんな楽器の知識をお持ちの方でしたし、仕上がった音を聞いていても自分たちが表現したい音が再現されていて、演奏者側から聴いてノンストレスな音にして頂けました。ミックスされた音を聞かせて頂いた印象は、「音の補正」というのではなく「音のトリートメント」というイメージでした。それが、演奏している自分が聴いてノンストレスという事につながっているのだと思います。

—— 今回は2チャンネルではなくマルチトラックで収録されたわけですが、2チャンネル録音に比べてマルチ録音ならではの良さはありましたか
ジルデコ:家庭のスピーカーやヘッドホン、イヤホン等でライブの臨場感を味わって頂くためには、リスナーが聴く状況に近い環境での音の調整がどこかで必要になると思います。その上で、マルチトラックで収録した音がライブ会場とは別のスピーカ上でミックスされるのが理想です。

インタビューに応えてくれたJiLL-Decoy associationドラムスのtowada氏

特に今回の収録では映像が無い分、ライブ会場の雰囲気を音だけで伝えるためには実際にライブ会場で鳴っている音をそのままスピーカーで鳴らすだけでは不足があるかもしれません。最終的に、ライブ音源を聴くリスナーの部屋事態がライブ会場になるのが理想なので、そのためには会場のPAとは別のバランスの調整が必要になります。2チャンネル録音の方法もいろいろあると思いますが、今回マルチトラックで収録して頂いた事でより臨場感が増すミックスが出来たのだと思います。

—— スタジオ・レコーディングですと時間もコストもかかると思いますが、今回はシンプルな機材かつここまでの音質を1週間程で仕上がったことにどう思われましたか
ジルデコ:今回の機材や期間の規模での仕上がりを体験して、今後の音楽の楽しみ方のバリエーションや新しいジャンルの可能性を感じました。勝手な妄想ですが、スタジオレコーディングがフィクション映画や、アニメの作品に近いものだとしたら、ライブレコーディングはドキュメント作品に近いものだと思います。このような音楽のドキュメント的ジャンルの音源を造ったり聴く機会が増える事を想像するとワクワクします。ジルデコのメンバーはジャズを好んで聴く事が多いのですが、ジャズの作品の中には本当に面白いドキュメント性があるレコーディングが多くあります。そんな音を聴ける機会が増える事を望んでいます。

—— 最近PCで高音質な音楽を楽しむ方が増えておりますが、ネットを使って多くの方にしかも高音質で音楽を聴いて頂くことをどう感じられますか
ジルデコ:音楽の楽しみ方の選択肢が増える事はとてもありがたい事です。自分もPCにて高音質録音を良く聴きますが、ライブ録音を聴いて頂くには高音質がとてもマッチしていると思います。高音質ならではの空気感、臨場感がある事は間違いありません。そして、生の音楽を扱う自分たちとして演奏のニュアンスが細かい所迄高音質によって伝えられる事がとても有り難い事ですし、また音を奏でる事にさらに責任を感じます。

JiLL-Decoy association:kubota

—— 今回の一連のフロー(収録からオンデマンド配信)でどのような展望や可能性を感じられましたか
ジルデコ:高音質、ライブレコーディング、、、これを再生するためのオーディオ機材を用意する事に難しさを感じている方が多くいると感じていますが、オンデマンドという形で高音質やライブ音源を気軽に家庭で再生出来るという機会が増えています。良い音が気軽に聴ける、こんな機会が今後もっともっと増えると良いと思います。


JJazz.NetJJazz.Net
ジャズをキーワードに、12個のコンセプトに基づいた番組をお届けする完全無料のインターネット・ミュージック・ステーション。テーマは「SESSION: MUSIC & LIFESTYLE」。音楽と生活とのセッションを展開し、番組は、毎週水曜日(第1〜第4水曜日)に3番組ずつ更新。いつでもお好きな時間に最初から聴くことのできる、オンデマンド・スタイルです。PCをスピーカーと接続したり、ヘッドフォンを使用すると、高音質で臨場感のあるサウンドをお楽しみいただけます。
JJazz.Net:http://www.jjazz.net


ジルデコJiLL-Decoy association
(通称:ジルデコ)

02年結成。chihiRo(Vo) kubota(G) towada(Drs)の3人が生み出すJAZZ/FUNK/R&Bをベースにしたオリジナリティあふれる楽曲と、高い演奏力によりジャム・セッションのように毎回進化していくライブ・パフォーマンスが中毒者を増やしていく。

07年4月、待望の1stアルバム『ジルデコ』を発表し、高い評価を得た。08年7月に2ndアルバム『ジルデコ2』を発表。その翌年からは、ジャズクラブで催すプレミア・ライブ「ジルデコ・ラウンジ」と、ライブハウスで繰り広げるイベント・ライブ「ジルデコ・フェスタ」という2つ方向性のレギュラー・ライブをスタートし、より一層ライブ・アーティストとして可能性を広げていく。10年2月、クラブジャズ・シーンを代表するミュージシャンが多数参加し話題となった3rdアルバム『ジルデコⅢ』を発表し、渋谷HMVの邦楽インディーズ・チャートで3週に渡り1位を獲得。アルバム・リリースの間に配信したiTunesやamazon限定ミニアルバムはいずれもJAZZチャートで1位を獲得。そして、何と前作アルバムから8ヶ月という短い期間で4thアルバム『ジルデコ4 〜ugly beauty〜』を発表。2年連続で行った渋谷クアトロでのワンマンLIVEも満員御礼で大成功に収めた。

そして2012年は、ジルデコ結成10周年という記念すべきアニバーサリー・イヤー。それに相応しい様々な試みのライブやリリースが次々と控えており、今その勢いは留まることを知らない。
公式サイト:www.jilldecoy.com


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