—— Hi-X65で「72シーズンズ」を体験
メタリカのアルバムの面白さのひとつに、いつもの音のようでいて、作品によっていつも音が違うという点と語る増田勇一氏
「こうしてちゃんと、しかも大きめの音でしっかり聴くと、この作品が如何に細かい部分まで考えて作り込まれているかというのがわかる気がします。この曲はイントロがやけに長いんですが、楽器が順繰りに入ってくる中、歌がない分『あ、そこにそんなフレーズが入ってましたか』みたいな発見があったりもする。そうやって細部まで考え抜かれているのがわかって、すごく立体的に聴こえてきましたね。そして、1分以上経ってようやく出てくる歌については、これもまた、ジェイムズ・ヘットフィールドが意図的に声を潰していると思われる歌唱がより生々しく聴こえて、全体としてもこれまでとは印象がまたちょっと変わりましたね」